2020年4月3日

エチオピアで文化人類学の研究をしながら、大学で日本語を教えている教え子(厳密にいうとちがうけど)からメールがきた。


  ご無事でしょうか?いかがお過ごしでしょうか?
私は、エチオピアにいます。エチオピアでも大学は休講、国境は封鎖、省庁は閉鎖、町と町の行き来や町と村落の行き来の禁止、市場の禁止などなど、が起こっています。日に日に感染者が発見されて、いま、26人だそうですが、もっといると思います。わたしの分析ではあと、2、3週間後にエチオピアが地獄になるかならないかの分かれ目になると思っています。
 私は家に籠城して、本を書いています。毎日がとても楽しいです。今度はがちがちの専門書ではなくて、いろいろな人が面白く読める本にしたいです。
 先生もどうか、お体にお気をつけください。

 

  それにしても、エチオピア、役所も閉まる?! 


2020年4月1日

 いよいよ4月。日本の大学でも、しばらくオンライン授業が行われることになりそうですが、いったい、どれくらいの教員がやれるのか不安です。また、大学によってはZoomの使用を奨励しているところもあります。アメリカでも使用している学校、大学が多いようです。
 これに関して、サンノゼの角谷くんからメールを紹介します。じつにありがたいアドバイスです。

 

 他校のライブラリアンからきたZoom使用時の注意点。
 
If you haven't heard about the growing phenomenon of "zoombombing," it's a good thing to be aware of, as it's becoming a growing problem with more new users of Zoom due to the coronavirus shutdown, and the same amount of bored internet trolls at home as we've always had. :( Folks at my school have already had trouble with their classes being corrupted by these jerks. Basically, people (mostly strangers, NOT your own kids) are crashing Zoom sessions, mostly using the "share screen" function to share pornography, racist material, or other inappropriate material with a class or group, but also other kinds of shenanigans like changing the background behind them (which can be a fun feature--I attended a meeting in the Hogwarts library last week!;) to something inappropriate.
 
There are ways to fight back, mostly by 1. setting your settings restrictively before you start a meeting (ex: you have to approve everyone before they can enter, turn off screen sharing, set the settings so that if you kick someone out they can't re-join, turn off the chat, etc), and  2. DON'T post the link or password to your Zoom meeting on any public-facing web page.
 
Zoom is a great resource and super easy to use, and I'm not trying to scare anybody--I have friends using this for preschool to 5th grade and having a great experience, so it can be great for all of us too. It just pays to be smart, as we are about everything else we do online. 

 


2020年3月28日

 自民党の「お肉券」「お魚券」に批判が集中している。本好きのぼくとしては、こういうときこそ家で静かに本を読んでほしいと思うので「図書券」を配ってほしい。
 そういえば、3月26日の朝日の朝刊の「経済気象台」というコラムも、本を読もうという内容だった。鴻上尚史の「『空気』を読んでも従わない」と太宰治の「人間失格」を取り上げて、「世間」とは何か、なぜ世間や社会に従わなくてはならないのか、といったことについて書かれている。中高生にはちょうどいい内容でとても好感が持てるのだが、最後の段落がまずい!

 

 「ヒトは、本を読まねばサルである。」宝島社がかつて朝日新聞に掲載した広告コピーだ。本は社会人になるあなたの強い味方。本を読もう!

 

 本好きの人間からみて、これはない。本を読んでいる人はよくわかっているのだ。
「本を読んでいてもサル以下の人間はたくさんいる」
 そもそも去年、朝日新聞の記事「読書家ヒトラーの教訓 いま、紙の本を育てる気概あるか」にこうある。

 

 任期途中で辞任した前東京都知事の舛添要一(70)の事務所、半地下の書庫には、それでも英、独、仏語を含め、本がぎっしり詰まっている。特注の本棚が並び、部屋には小さなテーブルを置くのがやっと。「蔵書は1万6千冊くらいに減った。ちょうどヒトラーの蔵書と同じ数。これも天の配剤かなあ」と笑わせた。笑えないのは、「ヒトラーも大読書家だった」という事実だ。

 

 本を読むから賢いというのは、クリスチャンだからいい人だというのと同じで、事実無根である。

 

「うちの大統領はクリスチャンだって? アドルフ・ヒトラーもそうだった。」『国のない男』(カート・ヴォネガット)より。【このときのアメリカ大統領はトランプではなく、ブッシュ】

 

 そもそも、文字を持たない文明だってあったし、いまでもある。しかし彼らの文明が文字文化を誇る文明より劣っているわけではないということは、多くの思想家が指摘している。
 ちょっと話がずれてしまったけど、本好きとしていいたいのは、本を特権化するのはやめてほしいということだ。本嫌いが増えるだけなんだから。
 本だけが、あなたの強い味方ではないのだ。音楽だってアートだって強い味方なのだ。
 そう、義太夫も歌舞伎も強い味方なのだ。
 というわけで、赧郡果蕕気鵑らの残念なお知らせを。

 

*****************

【第18回 はなやぐらの会 中止のお知らせ】
先だって開催決定のお知らせをしたばかりですが、
都知事会見など、コロナによる諸事情に鑑みまして、再度師匠と相談した結果、
急ではありますが、4月5日「第18回 はなやぐらの会」を中止するはこびとなりました。

この状況の中、開催を応援し、予定を組んで下さっていたみなさまには本当に申し訳ない限りですが、
どうかお許し下さいませ。
今回の橋本さんを偲ぶ会は来年に持ち越し、三回忌追善の会にできればと思っております。
こちらは詳細未定ですので、あらためてご連絡いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

チケット払い戻しにつきましては、お手数をおかけしますが、
◆紀尾井チケットセンターよりお求めの方→チケットセンターから個別に連絡があるとのことです。しばしお待ち下さいませ。
◆出演者よりお求めの方→出演者にお問い合わせ下さい。
◆演奏会ロビーなどでお求めの方→義太夫協会までご連絡お願いいたします。03-6265-1880

事態の早い収束と、みなさまのご健康を心よりお祈り申し上げます。

とりいそぎお知らせまで。

鶴澤寛也
http://tsuruzawakanya.com/


2020年3月24日

 モヒカン少女からメールがきて、そのなかの夢のくだりが妙に印象的だったので、紹介します。

 

 何日か前、すごく面白い夢を見た。
 「ONE PIECEにみる刑法」っていう授業を受けようとする夢。人気科目だったらしく、遅刻ギリギリに行ったら人がいっぱいで、席に座れたのに選考試験のプリントが足りてなくて貰えずに困っていたら、同じ列に友達がONE PIECE全巻抱えて座ってた。その子は先生に抗議しに前に行って、いかにこの授業をとりたいか熱意を伝えてた。それで事務の人が慌てて選考試験を印刷して教室に届けてくれたんだけど、もらった試験は刑法の基礎的な問題で、ONE PIECEについては一門もなくて、友人達と、「うちらまだ刑法取ってないし無理ちゃう?」「ONE PIECEの問題も出せや」って愚痴ってたら夢が終わった。
 起きてから「なんなん? ONE PIECEで刑法やるぐらいなら、銀魂で労働法を勉強した方が面白いやろ!」って、自分で自分の夢に突っ込んでた。なんちゅう中途半端な夢を見るようになったんやろ。夢の中で友人達は関西弁やったから、突っ込みもだけど、思考からも、しばらく関西弁が消えなかった。


2020年3月24日

 1862年に出版された英和辞典『英和対訳袖珍辞書』がうちにある。ただし、初版ではなく、その5年後に出版された「改正増補」版のほう。
 これについては、数年前に近況報告で書いたかもしれない。神田の古本屋で買って、帰りに、下北のフレンチ屋さんで、翻訳家仲間6人か7人で飲んだとき、これを出したら……という話を書いたような。
 それはともかく、この辞書でfreeの意味がどう説明されているのか知りたくて、探してみたら、なんと、freeがない。
 一五八ページの最後の行が「Fracture, s. 破壊」で、次のページの最初の行が「Frequent-ed-ing v, a」。このふたつの単語の間がずいぶん抜けているような気がする。そもそも見出し語にfreeがないはずがない。このふたつの単語の間には、fragileとかfragmentとかfrailとか使用頻度の高い単語がたくさんあるのにそれらがない。録語彙3万4千だというのに。
 初版を持っていないのでよくわからないのだが、そもそもFractureからFrequent-ed-ingまでの部分が初版から抜けていたのか、それとも増補版を作るときに、初版にあった部分が抜けたのか。
 もしご存じのかたがあったら、教えてください。
 


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