2020年9月14日

(岡田嘉夫先生より、栗きんとんのお礼状。最近、段ボール箱を引きちぎった葉書が多い。表は切手をべたべた貼ってあって、もっとおもしろいんだけど、住所が書いてあるので省略。)

 

 ずいぶん前から燃え続けているアメリカ、西海岸の山火事(野火)が心配で、ワシントン・ポストなんかの記事を読んでるんだけど、今年は異様に広がっているらしい。
 ここ数日の、角谷くんからのメールではこんな感じ。

 

11日
 ありがとうございます。大丈夫です。今日は昨日よりマシですが、まだ空はオレンジ色。(写真は昨日)しかし、どういうわけか煙の匂いはあんまりしません。地元のニュースでも、空気はそんなに悪くないって言ってました。それでも窓を閉めていても目と頭が痛くなってきましたが。灰も降ってきていたし。洗濯物を外に干せない。 
 山火事自体は収まりつつあります。離れたところでは、新しい山火事が発生したけど。家から近いところでは燃えているのは30%弱にまで下がっていたはず。ベイエリアでは涼しい(というか暑くない)日がちょっと続くようなので、その間に完全に鎮火してくれると良いのですが。 

12日
 さっきアラメダ郡がunhealthy air qualityの注意報を出しました。外出を控えるように呼びかけています。焚き火や暖炉の使用もできません。暖炉なんて家にはないけど。 

 フリーモントでは空気、unhealthyではなく、very unhealthyでした。任天堂スイッチのリングフィットをするようになって洗濯物が増えました。もう待てないので洗濯しに行ったら灰が舞っていました。

 カリフォルニア、規模の大小はあっても、毎年ありますねぇ。

 自然現象が原因で、伐採?剪定?も予防策としてやっている(いた?)けど、人手と予算が足りない(足りなかった?)らしい。乾燥した日が続いて風でも吹こうものなら、消防署が山火事の注意を呼びかけます。今年は雷ですね。ま、毎年、雷が原因で起こることもあるんでしょうが。山火事が起こってから服役囚にボランティア(減刑と引き換え)で消火活動してもらうくらいやったら、起こる前にその人達を使えばいいのに。トランプは以前「ヨーロッパの森林でカリフォルニアのように山火事が起こらないのは、みんな熊手で落ち葉を集めているからだ」とこれまた恥ずかしいことを言っていました。
 PG&E(電気とガスの会社)の変圧器の不備で2年前に大きな山火事になり、去年から山火事の恐れのある地域では電気の使用量が増えそうな日は「予定停電」させています。僕の住むところは対象地域になったことはありませんが、同じフリーモント市内でも停電になったところはあります。電気の使用量が増えそうな日は、大体暑くてクーラーを使う人が多いから。そんな日に停電にされたらたまったもんじゃあないと思うけど。ここは安全管理がずさんな会社。エリン・ブロコビッチでもやってたけど。
 交通事故から火が出たってのもあったはず。いつか覚えていないけど。あとは人災。火の不始末・放火。今年、原因になったのは、生まれてくる赤ちゃんの性別発表パーティー。花火(?火薬)で青か赤の煙を出して発表しようとしたらしい。ここ何年か、赤ちゃんの性別発表パーティーが人気。ケーキを切ったら中の色で分かるようにしたり、とか。

 カリフォルニアのこの夏の山火事で燃えた面積2百万エーカーで、それはデラウェア州よりも広いって。 


ともあれ、早くおさまることを祈ってます。


2020年9月11日

ショーン・タンの新作『内なる町から来た話』を読んでいたせいかもしれないのだが、この歌集の、この歌にやられてしまった。

 

雲ながる窓辺の椅子に背の割れた少年の日の抜け殻がある

 

なんと評していいのかわからないけど、いい歌だなあと思う。


2020年9月11日

(最近飲んでいる、いただきもののフレイバーコーヒー。はまってます)

 昨日の近況報告について、卒ゼミ生からメールあり。

 

ポテトチップスの話を読んだのですが、金原ゼミの伝統では塩かのり塩だったような……。
トリュフ味もOKになったんですか?

 

 少し説明しておくと、金原ゼミでは、研究室であれ合宿場であれ、ポテトチップスは常備なのだが、コンソメ味とかサラダ味とかバーベキュー味といった、ちゃらちゃらした味つきポテトは御法度だった。そんなものを買ってくると、成績がDになるといううわさもあった。
 ポテトチップスはシンプルに、塩、あと、せいぜい青のりくらいというのが鉄則だったのだ。
 ところが、このメールがきて、はたと、考えてしまった。
 トリュフ味ポテトはいいのか?
 結論からいうと、すでに食べているのであって、OKというしかない。
 うちでポテトを揚げることはなくなって久しいのだが、アメリカにいったとき、自動ポテトチップス製造機、それも家庭用というのがあって、結局、買いそびれてしまい、残念なことをしたと思っている。いまネットで調べても出てこない。
 自動といえば、母親が一時、愛用していたコーヒーメーカーがあった。ぼくが誕生日に送ったもので、数年は楽しんでもらえたと思う。
 母親はコーヒーが好きで、朝起きると、まず一杯、飲んでいた。好きな豆を粗く挽いて、薄くいれるのだが、これがなかなかおいしい。
 新宿にコーヒーの生豆を売っている店があって(ヤマモトコーヒー店)、そこの棚でみつけたのが、このコーヒーメーカー。一番上に生豆を入れると、20分くらい焙煎して、次はそれを挽いて下に落として、熱湯を注いで、下のポットにコーヒーがたまるという仕掛け。母親に大受けした。なにしろ、焙煎しているとき、じつにいい香りが漂うし、コーヒーがおいしい。
 これは日本製で、数年後、故障したので製造元に送ったところ、「もう修理は無理なので、新品をお送りします」といって新品が送られてきた。ところが、これもまた2年くらいのうちに壊れてしまった。やはり、機械の構造が複雑すぎたのかもしれない。その後、この手の道具(機械)をコーヒー店でみかけたことはない。
 しかたなく、ヤマモトコーヒー店で焙煎した豆を母親に送るようになった。
 一度、母親に、なんでそんなにコーヒーが好きなのかたずねたことがある。
「昔、社会党の選挙活動のお手伝いであちこち回って、本当に疲れたことがって、そのとき、知り合いの家に寄って、出されたがコーヒー。飲んで、生き返るような気がしてね」
 それ以来、だいのコーヒー好きになってしまったらしい。もちろん、昔はインスタントだったと思う。
 インスタントコーヒーといえば、ベトナム戦争の副産物ともいわれていて……とか書き出すときりがないので、そのうちまた。


2020年9月10日

 この「おかきミックス」についての解説はそのうちまた。

 昨日の写真は「トリュフ ミックスナッツ」。これがまた、日本酒の肴にいい。
  こういうことを書くと、金原は本物のトリュフを食べたことがないから、あんなものを酒のつまみにして満足しているんだろうといわれそうだが、じつは、その通りで、トリュフなんて、きちんと正式に食べたことはない。せいぜい、トリュフ塩、トリュフバター、トリュフオイル程度で、じつは、白トリュフと黒トリュフの香りの差さえわからない。ごくたまに、料理屋さんで、最後にトリュフご飯が出たりして、おいしいなとは思うものの、味だけでは、そのトリュフが白いのか黒いのか灰色なのか、わからない。やっぱり松茸ご飯だよなと思ってしまう。
 じつは、松茸にはうるさい……というのも嘘だが、小学校の頃までは毎年、たらふく食べていた。というのは、親戚が松茸山を持っていたからだ。岡山市内から車で1時間ほどいったところだった。親戚のうちまでいって、山を登って、ある地点までいくと、みんなで松茸さがしを始める。おじさんなんかはプロで、すぐに見つけるのだが、子どもには、いや、大人にでも、なかなか見つからない。まあ、いいのだ。すぐにバケツに5杯、6杯分くらい取れるのだから。
 そして昼ご飯になると、そこらへんの薪を拾ってきてどんどん燃やして、熾火になった頃、新聞紙を濡らして(和紙なんかは使わない)、松茸を包んで火に放りこんで、蒸し焼きにして、細く裂いて、醤油で食べる。もちろん手づかみだ。
 それに飽きてくると、大きい鍋を火にかけて、また薪を足して、すき焼きをする。牛肉と松茸と葱だけ。あとは、ご飯。大人は酒。
 じつに豪華な昼食……なのだが、災難は子どもたちだ。松茸って、子どもにとって、それほどおいしいものではない。ぼくも、その頃は、どうでもいい食材だった。しかし、もっと災難だったのは、松茸山を持っている親戚の子どもたちだ。
 なにしろ、収穫期になると、毎日、松茸なのだ。それがつらい。学校からもどってきて、松茸を焼くにおいがしてくると、あたりを走って、お腹をすかせてからうちに帰らないと、夕飯が食べられないといっていた。松茸の時期が終わっても、その苦行は続く。余った松茸を焼いて、酢漬けにした漬物が待っているのだ。
 というわけで、季節になるとヨーロッパを車で回って、あちこちでトリュフを食べ歩く日本人の話をきいたりしても、ちっともうらやましいとは思わない。どうせ、現地では、みんなたらふく食べて、子どもは無理やり食べさせられたりしているのだ。
 じゃあ、松茸は食べたくないのかといわれると、やっと、その味がわかってきたようで、おいしいものなら食べたい。
 まだ母親が健在だったときは、岡山県庁の農林水産課みたいなところに知り合いがいて、よく送ってきてくれていた。しかしその母親もいなくなり、最近、岡山からの松茸はまったく届かなくなってしまった。
 というわけで、そろそろ、松茸風味のミックスナッツ、松茸風味のポテトチップスが出てくる頃ではないかと期待している、今日この頃である。


2020年9月9日

 昨日に引き続き、今日の酒の肴はミックスナッツ。この話はそのうちするとして、とりあえず。

 気がつくと、9月9日、菊の節句、重陽。五節句の最後。
 なぜか、奇数が重なるのをよしとする中国の思想からきているらしい。
 3月3日、5月5日、7月7日、そして9月9日。
 じゃあ、最初は1月1日かというと、そうでもないらしい。このへんが面倒。興味のある方は調べてみてほしい。
 昨日は、うちでポテトを素揚げして食べていたという話を書いた。
 今日はその続き。
 金原家は揚げ物が好きだった。基本は天ぷらとフライ。ほかに何かあるのか、というと、もちろんある。のだが、それはそのうち。
 岡山なので、天ぷらのネタは、海老、イカ、レンコン、ゴボウ、サツマイモ。キス、穴子などというおしゃれなものはなかった。
天ぷらのときは、もちろん母親が揚げて持ってくるのを、ほかの家族が天つゆの入った椀を前に待ち構えているのだが、後半、いつもは亭主関白な父親が妙に義侠心を発揮して、母親と交代する。「やっぱり、天ぷらは揚げたてがうまいからのお」というのが父親の口癖。
 フライはトンカツ、たまにコロッケがあったのだが、おそらく最も需要が高かったのはカキフライ。
 とくに正月のお節料理のプラスαとして大いに活用していた。年末、ブリキの缶に入ったカキがどんとやってくる。大きなテーブルに新聞紙を広げて、その上に、カキを一面に並べて、ぷっくりした部分を包丁の先でつついて(揚げるときに油がはねないように、そのあと、小麦粉、卵、小麦粉、卵、パン粉をまぶして冷凍する。おそらく、200個以上300個以下くらいの冷凍カキフライができあがる。それを、1月の2日、3日にやってくるお客さんに出す。そうそう、うちは印刷屋をやっていて、その頃は従業員の人や、お得意さんや、両親の知り合いが次々にやってきたのだ。
 お節料理に飽きた人にとって、揚げたてのカキフライはおいしいのだと思う。わが家ではソースは出さなかった。塩コショウか、天つゆなのだ。とくに天つゆが人気があった。ちょっと濃いめの天つゆにたっぷり大根おろしを入れて、揚げたてのカキフライをじゅーっとつけて食べると、じつにうまい。上に七味。
 カキフライをタルタルソースやウスターソースで食べるという悪習は早々にやめたほうがいいと思うのだが、どうだろう。

 

 


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