2020年10月12日

 イギリスの児童書やYAを書いている女性作家で、スーザン・プライスとジェラルディン・マコックランはぼくにとっては思い入れが深い。プライスの『ゴーストドラム』もマコックランの『不思議を売る男』も、「ホーン・ブック」か「ジュニア・ブックシェルフ」で書評を読んで面白そうだと思ったのをよく覚えている。出版社を通じて原書と取り寄せてもらって読んでみたら、どちらもびっくりするほど斬新だった。
 『ゴーストドラム』の翻訳が福武書店から出たのが1991年。その後、絶版になって久しかったのだが、サウザンブックスのおかげで、『ゴーストソング』『ゴーストダンス』とともに新たに出版することができた。
 一方、『不思議を売る男』のほうは1998年に偕成社から出版されて、なんといまでもほぼ毎年増刷になっていて、28刷くらいまでいっている。このくらいのペースでコンスタントに出ているのはほかに『青空のむこう』『チョコレート・アンダーグラウンド』『スウィート・メモリーズ』『月と六ペンス』くらいかなあ。もちろん、あと、白水社のUブックスで『豚の死なない日』とその続編が細々とではあるけれど、まだ続いているのがうれしい。この2冊の担当編集者が、当時、名物編集者だった平田紀之さん。11月刊行予定の「BOOKMARK」17号で登場していただきます。
 絵本のロングセラーはロブ・ゴンサルヴェスとトーベン・クールマンの作品。これだけ訳してこれだけかよ、という気がしないでもないけど、こんなにたくさんの本が出版されていて、これくらいロングセラーがあればいいよなという気もする。
 と、前置きが長くなってしまったのだが、マコックランの『ロイヤルシアターの幽霊たち』が出ました! そうそう、今回はこれがメインだった。『不思議を売る男』に似た、連作短編集風の作品です。最後の終わり方も、似てます。マコックランは、こういうのを書かせると本当にうまい。
 ところで、10月31日のNHKカルチャーの講座「【オンライン】90分で語る マイベスト・ブックス」、まだ満席になっていないそうです。いや、それどころか申し込みが少なくて、担当の方から、「何人以上なら、開講していただけますか」という問い合わせがきたところ。返事はもちろん、「おひとりでもいらっしゃれば、喜んで!」。この姿勢は桂文我さんに教わりました。
 まあ、図書館の講演は無料なので、3,850円払ってくるか、といわれれば、正直いって、ぼくなら行かないと思います。にもかかわらず、もう十数名、申しこんでくださった方がいらっしゃるとのこと。とてもうれしいです。
 図書館では話さない、話すことのないことを中心に話すことにします。今回は、以前も書きましたが、ファンタジーが中心です。

 

http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1212760.html

 



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