2018年7月16日

2018年7月16日
藤本玲未さんから、『アラスカを追いかけて』の感想がきた。


遅ればせながら『アラスカを追いかけて』を読みました。(『さよなら〜』より、こちらの方が私は好みでした)
転校してよかったですね。
主人公が自分で転校を決めたことが、物語のなかの最初の契機だと思いますが、それを自分で選択したところが、結果的に、自分で学校の日常も組み替えようと努力するようになっていって。だからこそ終盤の、自分の想いがキャパシティーオーバーになってしまうところが光るような気がします。アラスカという名前が、夏に読むには涼しく、飲み物でも、寮の湖や吸い堀でも、部屋の洪水でも、水が描かれるたびに、わたしたちもけっこう水で出来ているもんな…とか、そんなほとりに立つようでした。ありがとうございました。


もうひとつ、モヒカン少女から、サリンジャーの『ハプワース』の感想。


とりあえずサリンジャーのハプワースだけ読んだんだけど、いいね。自分が持ってるやつより読みやすかった気がする。
それにしても、シーモア変態だよね。しかも前から持ってる本では、母親のこと名前で呼んで、自分の見た人についてセクハラまがいのこと言いまくるからすごくマザコンに思えたんだけど、送ってくれたやつはちょっと印象違って、何言ってても7歳の子どもの戯言っぽく読めて、入り込みやすかったかなぁ。
親と離れた7歳児の日常への愛着っぷりは、キャンプ嫌いな子としては、すごく普通で、すごく普遍的な気持ちで、変な話なのについ共感してしまうのが、サリンジャーのやばいところというか、サリンジャーっぽさだよね。
なんでこんな、子どもっぽい思考が脳から抜けない中2病患者で読書オタクの作家を、魅力的ですきになっちゃうんだろう? ライ麦も読んでみようかな。サリンジャーも、ひょっとして、欅坂とか好きなんじゃね?

これに対して、「おい、『ハプワース』は読みづらかっただろう」と書いたら、その返信が……


うーん、言うほど読みづらくないかな。
感情の起伏だけで話を進めるとことか、一生役に立ちそうにない妙にそれっぽい雑学でページを埋めるとことか、そういうサリンジャーの小説の雑味好きだし、ぶっちゃけサリンジャーの考えてることがうざいんだけど、そういうの含めてこんな難しげな本読める自分は頭良い気がする!って思わせてくれるから、サリンジャー好き。シーモア変態でも許す。
てか、ハプワース、SNS慣れしてる今の子の方が逆に楽に読めるんじゃない?
今の子の無駄に情報収集好きなのに器が小さい感じとか、スマホ経由でのガキの戯言のやりとりで対面的な人格形成してく感じとか、現実では批判に弱くかと言って人より抜きん出ることにも耐性がない感じ、そういうごくごく普通っぽい子は、すごくサリンジャーとの相性良さそうじゃない?
でも、ハプワースのシーモアの幼さと変態性に共感してさらっと読んじゃう変な世代がうじゃうじゃいると思うと、サリンジャーで育った世代はどう思うんだろう? 嫌? 嬉しい?
特に際立ったストーリーを持たずに生きてる世代のこっちとしては、サリンジャーは時々スマホで読みたい。欅坂聴きながらスマホで読みたい。


という返信がきたので、仕方なく欅坂、きいてしまった。



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