2018年6月18日

2018年6月18日

 

5月下旬は、岩波の『MARCH』出版記念のイベント(都甲幸治さんと対談)があったのだが、岩波の編集者さんから連絡があって、『MARCH』の第1巻が増刷になったとのこと。よかった!
それから『私はあなたのニグロではない』の配給会社の人からも次のような連絡があった。
「おかげさまで、順調に上映が続き東京では7月中旬まで、地方各都市では夏まで上映が続きます。上映劇場では、関連本の販売も行っていたのですが『ただの黒人であることの重み』は完売して、買えなかったお客様からの入荷問い合わせもあったそうです。こうした熱気が、いろいろな形で広がっていくと嬉しいですね。」
アメリカの黒人文化がグラフィックノベル、詩集、映画という形で日本で少しでも広がっているのはうれしい。そういえばコルソン・ホワイトヘッドの『地下鉄道』もTVドラマ化とのこと。こちらも話題になってほしい。
『ただの黒人であることの重み』は、もし今回の日本翻訳大賞の第1次選考の対象になっていなかったら、読んでなかったと思う。出版されたことさえ知らなかった。日本翻訳大賞、偉い!
『MARCH』のイベントに話をもどすと、このときの対談相手、都甲さんがとても話しやすい方で、これならふたりで漫才もできそうと思ったくらいだった。

 

その都甲さんと、くぼたのぞみさんの対談が、6月9日(土)に下北沢のB&Bであったらしい。テーマはくぼたさんが翻訳したクッツェーの作品。去年出版された『ダスクランズ』の新訳や、出たばかりの『モラルの話』などをめぐる話になったんだと思う。『ダスクランズ』は昔、スリーエーネットワークの「アフリカ文学叢書」から出ていて、それは読んだのだが(おそらくまだ研究室に、ホーヴェの『影たち』と並んでいるはず)、あらためて、くぼた訳で読まなくてはと思っているところ。
そのくぼたさんと6月16日(土)、同じB&Bで鼎談。もうひとりは、温又柔さん。テーマはメキシコ系アメリカ人作家、サンドラ・シスネロスの『マンゴー通り ときどきさよなら』。この本は晶文社から単行本で出ていたのだが、長いこと絶版になっていて、それを温さんが熱く、白水社の編集さんを説得して出版の運びになったとか。ぼくは晶文社版でシスネロスの『マンゴー通り ときどきさよなら』と『サンアントニオの青い空』を読んでいる。というか、『マンゴー通り』のほうは翻訳が出るまえに原書で読んでいて、おもしろい作家が出たなあと感心していたので(ついでに、いくつかの出版社に持ちこんでもいたので)、くぼたさんの話はとてもおもしろかった。そして、やっぱり、この本はくぼたさんが訳す本だったんだなと納得。
この鼎談、もうひとつ楽しかったのは、温さんの話。『マンゴー通り』への思いを語る言葉のひとつひとつに、この作品への愛がこめられていて、「いいなあ、そんなに愛される本をぼくも訳したい!」と思ってしまった。自分の好きなものを魅力的に語るのは、簡単なようで、じつに難しい。普通は、きかされるほうは、たいがい、退屈するか辟易するしかない。
イベントのあと、下北沢のメキシコ料理の店で打ち上げ。くぼたさん、温さん、白水社の編集さんとぼくの4人。このうち、3人が法政出身だった。こういうのもまた珍しい。

 

さて、今週、6月23日もまたB&Bのイベントに出席。山崎まどかさんの新刊『優雅な読書が最高の復讐である』の出版記念イベント。ぼくが聞き役で、山崎さんにたっぷり語っていただきます。
お時間のあるかたはぜひ、いらっしゃってください。
たぶん、できたての「BOOKMARK」の12号をお配りできると思います(印刷屋さんの都合もあるので、もしかしたら間に合わないかも。そのときは、ごめんなさい)
 



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