2017/12/28

12月28日(木)
昨日の深夜、ずいぶん久しぶりに靴を磨いた。靴屋の息子ということもあり、革靴が好きで、靴を磨くのが好きだったのだが、この1、2年、妙に忙しくて、とんと磨かなくなった。靴磨きセットの箱を開けてみると、クリームがもう表面固まっていて、あわれな状態で、ちょっと寂しかった。しかし、ブーツを2足磨いて、今朝、履いてみると、やっぱりつやがちがって、思わず微笑んでしまった。来年は、ちゃんと磨くようにしよう。

 

昨日は「角川短歌」の2018年1月号を読んでいて、うわー、岡井隆、やっぱりすごい!と感動。
・蒼いかげが壁の凹凸を明からめる。こころの部屋に命令が降る
・明日癒やされるなどと思ふな虹色の渇きをふかく疑ふがよい
・冷ややかな好奇心のみ(それでいい)性愛は使ひ捨てられた花
・薔薇の根方に未来図がない!大切にしまつて置いた筈なのに、なあ
寺山修司、塚本邦雄がまだ生きていたら、どんな歌を詠んだんだろうとふと思った。

 

今夜はまた、マーサ・ナカムラの『狸の匣』を読み返している。この人の詩もいい。

 

出かけた叔母がもどらない。
そういえば、叔母は祖母が死ぬ少し前、今より二週間くらい前に、救急車のな
か救命士に抱きついたまま死んだのだったということを思い出す。

 

祖母は死の海に沈んで戻らない。
叔母が部屋にもどらない。フネのなかをみぎにひだりに迷っている。
祖父は陸の方を見つめ、戻ることを望んでいる。

 

私はこのフネのなかで、それぞれに只一人の家族だ。
厚い硝子の向こうの、陸とフネをたたく海の色を見比べ計ることしかできずに、
〇い真ん中へ顔をうずめていた。
(「おわかれ」の最後の3連)

 

言葉と言葉のつながりが見事にずれていて、ずれているのに意味にならない意味がにじみでてくるこの感覚、小説ではまず出会えないと思う。



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