2019年5月17日

たまにここにゲスト出演するモヒカン少女なんだけど、いま、通信教育で福祉士か何かの資格を取ろうと勉強しているらしく、こんなメールがきたところ。

 

レイシストってどういう意味? ツイッターとかでよく見る。雨とか光と関係ある? あとパラダイムシフト。車の言葉じゃないよね? 最近、周りに難しい言葉が多すぎて泣けてくる。 こないだフェミニストって言葉の意味をたぶん理解した。変態って意味かと思ってた。全然違った。

 

相変わらず、おもしろい。なので、HPに名前伏せて載せてもいいときいたら、

 

いいよ。 てか名前伏せるのはなぜ? 超一般常識ってこと? こないだレイシストは授業に出てきて、意味わかった、と思う。 レイシズムとおんなじ意味でしょ? レイシズムって人種差別って意味だって言ってたから、レイシズムする人ってことで合ってる? てか、もう夏なんだね。いつのまにか、暑い。 コーヒーじゃなくジュース買った。梅雨とか今年は来なかった気がする。

 

との返事。 梅雨、まだだと思うんだけどな。


2019年5月13日

先日、大阪、梅田の蔦屋でのイベントでお世話になった書店員のKさんとイベントの前の打ち合わせで、あれこれ話していると、なんと、なんと! ダン・ローズの話を振られてしまって、こちらは思わずたじたじとなり、「え、なんで、そんなマイナーな作家のことを……?」と返したところ、Kさんもダン・ローズがお好きとのことで、なんと、なんと! ダン・ローズとTwitterでやりとりしたこともあるともきいて、たじたじとなりながら、すごいなあと、思わず拍手してしまった。


ついさっき、Kさんからダン・ローズとのやりとりを送ってもらって、それを読んでたら、ずいぶん昔、彼と山の上ホテルのバーで飲んだときのことを思い出してしまった。

 

ダン・ローズは根っからの日本びいきで、その日、ホテルにくるまえに鎌倉に行って、黒澤明の墓にまいってきたとか。そして、山の上ホテルに宿を取ったのは、三島由紀夫が自決する前に泊まったホテルだったからだとか。

 

ダン・ローズといえば、最初の訳書は『ティモレオン センチメンタルジャーニー』だった。石田文子さんとの共訳で、訳している途中、これはすごい作品を訳しているんだなという実感があった。それをどこかで江國香織さんがほめてくださって、文庫になるときに解説をお願いしたのだった。

 

次は短編集『コンスエラ』。これも江國さんが帯を書いてくださった。こちらは野沢佳織さんとの共訳。表紙は丹地陽子さん。ダン・ローズはTwitterで、Kさんの言葉に答えて「Ah, the Japanese edition of "Don't tell me", with its @yokotanji art is my favourite edition ever.」と書いている。


丹地さんといえば、ぼくはデイヴィッド・アーモンドの『ヘヴンアイズ』の表紙が大好きで、CG製作だということだったので、それでもいいからプリントアウトがほしいといったのに、まだきてない。そうそう、『ヘヴンアイズ』は穂村弘さんが帯を書いてくださったのだった。


おっと、まてまて、ダン・ローズといえば、『小さな白い車』。これは田中亜希子さんとの共訳だった。これがまた、彼らしい、じつにウィットに富んだ小説だった。なにしろ、ダイアナ妃の車にぶつけてしまったヴェロニクという女の子の物語。


「マジ? あたしプリンセスを殺しちゃった」
もう、この1行だけで、この作品のおもしろさ、おかしさは伝わると思う。


などなど、こんなことを思い出して書いてしまったのは、大阪蔦屋のKさんのおかげなのだった。なにしろ、『どこまでも亀』の翻訳も原書も読んだという。おいおい、ほんとかよ、と思う。この日本で、原書と翻訳の両方を読んだ人は、Kさん、岩波の担当編集者さん、それとぼくくらいしかいないんじゃないかと思う。


2019年5月12日

先週、神戸で講演、大阪でイベント。昨日もどってきて、今日はうちで仕事してるとこ。

 

以前、津田塾で翻訳を教えていたときの学生さん(柴田さん)が卒業して、いま映画関係の仕事をしてるんだけど、彼女からメールがきたところ。ぼくのHPを読んでくれたらしい。

 

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ところで、先生もアーミル・カーンが好きなんですね! 今年の夏に彼が端役兼プロデューサーで参加している「Secret Superstar」が公開されるようです。 とても良い作品らしいですよ〜。 「シークレット・スーパースター」の公開は8/9に決まったようです! インド映画字幕家の松岡さんのブログのURLを貼り付けておきますね。

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そう、アーミル・カーン、『チェイス!』以来、機会があればみてるんだけど、気がついたらほかにも彼が出ている映画をみてたりして。あの頃はあまり気にしてなかったらしい。

 

この『シークレット・スーパースター』も、つい先日、試写状がきてた・・・にもかかわらず、アーミル・カーンがプロデュースしてるなんて知らなかった。

 

柴田さん、ありがとう!

 

この試写会、いきたいんだけど、4回しかない。いけるかなあ。

 

それで、柴田さんが教えてくれた、インド映画字幕家の松岡さんのブログを読んでみたら、これがとても楽しい。ここで指摘されてるんだけど、日本の試写状の写真は主人公の女の子の後ろ姿だけなのに、中国版や台湾版ではちゃんと女の子がこっちを向いてて、アーミル・カーンも背景にしっかりうつってる。

 

そういえば、初めてみたインド映画は、サタジット・レイ監督の『大地の歌』。岩波ホールだったと思う。まだ学生の頃だったかなあ。DVDを買ったときは、つい早送りでみてしまった。なつかしい。


2019年5月2日

基本的に、外文が好きで、洋楽が好きで、日本翻訳大賞の候補作を読むときは期待に打ち震えながら2ヶ月ほど集中して読んでしまうし、うちのスピーカーから流れるのはいつも、カエターノ・ヴェローゾ、アストール・ピアソラ、キャス・ファン(おいおい、それは洋楽かといわれると、ちょっと困るかも、中国語なので。しかし日本語ではない。海の向こうの音楽だ)、それから、はずかしいけど、Sara Tavares(なんて読むんだっけ?)だったり、ビョークがお父さんのピアノ伴奏で歌ってるジャズだったり、ダーティ・プロジェクターズだったり(これは井上さんに教えてもらったんだった)、フィリップ・グラスだったり、最近では、モヒカンから教えてもらったビリー・アイリッシュ(ビリーって、女の子の名前?)だったり、案外知る人の少ない、ビルジニア・ホドリゲスだったり、チリー・ゴンザレス(Shut up---Play the PianoなんてDVDまで持っている)だったり、リサ・エクダールだったり、ヨンヨンスンや公衆道徳みたいな韓国ものだったり、もっとはずかしいことに、ロッド・スチュアートの「ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック」(1〜3まである)だったりして、この10連休(というのは名ばかりで、実際にはひたすら蟄居して翻訳にいそしむのみ……射撃部の合宿でひと晩、長瀞に泊まるけど)は、酒井さんが送ってくれた、チェット・ベイカーのCDたち&The Weekend(こちらは酒井さんの好みじゃないと思う)と、有線の落語でしのごうと思っているところ。

 

なのだが、日本酒を飲みながら、深夜、2時、3時になると、ふと、CDが日本物に変わっていく。もう、こうなるとめちゃくちゃで、雪村いづみの「スーパー・ジェネレイション」(平岡さんに教えてもらった)だったり、折坂悠太の「平成」(井上さん経由)だったり、中森明菜の「歌姫」だったり、極めつけが、「Momoe Tribute 1 2」と「山口百恵トリビュート・セレクション」。

 

なぜか、きいてしまう。山口百恵のベストは持っているんだけど、なぜか、こちらのほうがおもしろい。西城秀樹と山口百恵の大ファンの野沢さんからは、「なら、百恵ちゃんの曲をきけばいいじゃないですか」といわれたんだけど、なんでかな。流行った曲を別の人が歌うのが面白いんだと思う。

 

たとえば、服部良一の名曲を現代の歌手がうたう、という企画が好きなのだ。トリビュートアルバムが好きなのだ。ただし、はずれも多いけど。

 

そういえば、サンフランシスコで1年ほど暮らしたとき、カーペンターズのトリビュートアルバムを買ってきてうちできいていたら、娘が気に入ったらしく、しょっちゅうきいていたので、じゃあ本物をと思って、カーペンターズのCDを買って帰ってきかせてみたら、「つまんない」といわれてしまった。

 

なので、いまは日本酒を2合……の予定がすでにそれを越えていて、まずいじゃんと思いながら、酒井さんがCDといっしょに送ってくれた、IntoxicateというTower Recordsの冊子を読んでたら、なんと、タイの映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクン(『ブンミおじさんの森』がすごく変な映画で妙に印象に残っている)が、『フィーバー・ルーム』を東京芸術劇場でやるのがわかった。いきたくてたまらないんだけど、その週はもう予定が(というか、仕事がいっぱいっぱいで)身動きが取れない。くやしい。時間のある人はぜひみてきて、感想を教えてほしい!

 

いまちょうど、徳永英明の歌う「秋桜」が流れている。次は太田裕美の「曼珠沙華」。その次は八神純子の「さよならの向こう」。曲順まで覚えてしまっていいのか?

 

あ、そうだ。最近読んだ本でお勧めを。 『ヒョンナムオッパへ 韓国フェミニズム小説集』 『ナタンと呼んで 少女の身体で生まれた少年』 『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』 『夢見る人』 『ものがたり西洋音楽史』 『全ロック史』 どれも、それぞれにすごい。はずれはありません。

 

日本酒、3合を越えると、次の日に残ってしまいそうな予感が。 そういえば、最近、またインド映画をみるようになってしまって、少しまえにここで『チェイス!』を紹介したんだけど(これは、『バーフバリ』よりずっとよくできていて、ずっとおもしろい……と、『バーフバリ』を勧めてくれた卒ゼミ生にいったんだけど、みたかなあ)、その主演のアーミル・カーンがやっぱりいい。

 

『きっと、うまくいく』『チェイス!』『PK』『ダンガル きっと、つよくなる』など、ついついみてしまう。

 

韓国映画でいえば、ソル・ギョングかなあ。ちょっと気になって調べてみたら、Wikiによると、アーミル・カーンより2歳下。ほぼ同世代。ふたりの対談とかみてみたい! そういえば、去年、『殺人者の記憶法』の読書会をしたとき、参加者のひとりが(女性)、映画が日本で封切られるまえに韓国にいってみたらしい。「朝鮮語はわかるんですか」とたずねたら、「いいえ、まったく。ソル・ギョングが好きでたまらないんです」とのこと。

 

ぼくにもそんなファンがほしい。しかし、翻訳家はむりかなあ。一念発起して、訳者になる? いや、ちがう。役者になる? 同じ「やくしゃ」なのに、なぜ、こうもちがう?

 

中島みゆき、ほんとは好きで、浪人の頃はずっときいてたんだけど、最近、というか、もう10年くらいきいてないなあ。井上陽水は、大学3年の終わり頃、フォークストンに英語の研修にいったときに、同じグループにいた女の子に教えてもらったんだった。いまどうしているんだろう。

 

CDをかえてみたら、藤井フミヤの「ロックンロール・ウィドウ」が。 というわけで、すでに3合を越えているような気がする。 それにしても阿木燿子と宇崎竜童のコンビって、とてもいい。 福山雅治の「秋桜」もいいなあ。

 

そういえば、桑田佳祐の『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦』が出る! 買うだろうな、きっと。 あ、そろそろ、歯を磨いて、寝なくちゃ。


2019年5月1日

このところ白水社のUブックスから好きな作品が出てうれしい。

 

ひとつは残雪の『カッコウが鳴くあの一瞬』(単行本は河出書房新社)。

 

当時、とても新鮮で、おお、こんなものが中国から出てきたか! と驚いて、おそらく朝日の書評で取り上げた(ような気がする)。それともほかの媒体だったか。とにかく、衝撃的で、いまでもそのときの驚きはよく覚えている。

 

あの頃は、中国の現代作家の紹介がさかんだった。とくに藤井省三が頑張っていたのが印象的だった。『古井戸』『中国の村から』など。考えてみれば、今の韓国現代文学の日本での紹介を彷彿とさせるくらいの勢いがあった。そのあとが続かなかったのが残念。

 

その後、残雪はいくつか翻訳が出たが、ぼくにとってはこれがいちばん好きだ。ゆっくり読み直したい。

 

もうひとつは、ルイス・セプルベダの『カモメに飛ぶことを教えた猫』。たぶん、これもどこかの書評で取り上げたような気がする。まさにYAむけのファンタジー。

 

さて、以下は毎月恒例の赧郡果蕕気鵑らのお知らせです。

 

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 みなさま 大型連休に突入です! そして世は令和となりました。 いかがお過ごしでしょうか。

 仕事柄、ふだんから平日休日の区別がないので実感はないのですが、会やイベントにお客様がたくさんおいで下さるといいなあと思っています。

 おかげさまで「第17回はなやぐらの会」は大盛況にて無事終わりました。

 おはこびの皆様、75分の大曲を語って下さった駒之助師匠、橋本治さんの代わりに出演して下さった篠井英介さんに心より感謝申し上げます。

 来年は4月5日(日)。一曲は古典、一曲は橋本さんの新作の予定です。よろしくお願いします。

 4月は、はなやぐらの対談、神楽坂NPOでのレクチャー・ワークショップ、協会公演でのミニ解説、女義と舞の会での解説があり、(普段はおしゃべりだけど)人前でお話するのは得意という訳じゃないので、お話が続いて正直ちょっとくたびれました。

 お聞きのお客様も大変でいらしたかもしれないですね。

 でもこれからも三味線の勉強はもちろん、解説も工夫して少しでも良くなるよう努力して参ります。

 

<今後の予定>


・5月1日(水)18時半 「じょぎ 女流義太夫若手演奏会」 上野広小路亭 「卅三間堂棟由来」平太郎住家の段 久々に越京さんと出演します。 https://tsuruzawakanya.com/schedule?month=5&year=2019#schedule1121


・5月3日(金祝)11時、15時 「第9回 乙女文楽公演」 ひとみ座 第1スタジオ 「傾城阿波の鳴門」順礼歌の段 越孝・寛也。恒例、連休のひとみ座乙女文楽スタジオ公演、今回の出演は3日のみです! ※前売完売、当日券は開演一時間まえから若干枚。 https://tsuruzawakanya.com/schedule?month=5&year=2019#schedule1139

 

・5月19日(日)13時半 「女流義太夫演奏会5月公演」 紀尾井小ホール 「妹背山婦女庭訓 1」 道行恋苧環に出演します。駒之助師のお三輪です!駒之助、綾之助、土佐子、津賀寿、寛也、駒治他 https://tsuruzawakanya.com/schedule?month=5&year=2019#schedule1109

 

・6月6日(木)13時15分 「ICU 一般教育科目・公開講演会 日本伝統芸能の世界 ―義太夫節」 ICU(国際基督教大)ディッフェンドルファー記念館東棟 オーディトリアム 恒例となりました、矢内賢二先生企画の人気公開講座です。越孝・寛也出演で演奏、レクチャー、ワークショップもあります。無料、予約不要ですので、平日昼にお時間おありの方ぜひ。 https://tsuruzawakanya.com/schedule?month=6&year=2019#schedule1146

 

★4月12日(金)発行「ユリイカ2019年5月臨時増刊号 総特集=橋本治」 橋本さん追悼号に短いエッセイ「橋本治さんと古典芸能」を寄稿しました。 http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3282

 

どうぞお誘いあわせてのご来場をよろしくお願い申し上げます。

 

鶴澤寛也 http://tsuruzawakanya.com/ Twitter、Facebookやってます♪ Instagram再開しましたが滞っております♪


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