2018年4月14日

2018年4月14日

午前9時、早稲田大学文学部の校舎に集合して、第4回日本翻訳大賞の選考会。選考委員5人が話し合って、めでたく受賞作が決まり、明日、日曜日に発表の予定。
今回、いままででいちばん票がばらけていたものの、決まってみれば、まあ、そうだよなという結果になったと思う。
そのあと早稲田の学生食堂でスタッフの方々といっしょに早めの昼食。ぼくと柴田さんはヒレカツカレーの小。西崎さんは、ヒレカツカレーの並とラーメン。西崎さんは、なぜかこのふたつを注文したくなるとのこと。あの年で、しっかり残さず食べたのは見事。この調子で、小説を書いてくれればいいのにと、つい思ってしまう。ロックの評論とかもう10年前から話をきいてるけど、まだ出ないし。

 

1時半、翻訳ミステリー大賞の授賞式&コンベンションの会場へ。場所は蒲田。柴田元幸さんが生まれ育って、いまも住んでいるとのこと。
ここでは、杉江松恋さんと対談。聞き手の聞き方が素晴らしく、いつになく饒舌にあれこれしゃべってしまった。普通、対談では寡黙なはずなのに。
それから、これはおわびです。会場にいらっしゃったミステリの翻訳家の方々には「BOOKMARK」に寄稿いただいているにもかかわらず、お礼をいうのを忘れてしまいました。
本当に申し訳ありません。いつも、ご寄稿いただき、心から感謝しています。この場を借りて、お詫びと、あらためてお礼を!
ついでながら、「BOOKMARK」11号も好評です。まだ在庫はあるので、まだの方はどうぞ、ご注文ください。

 

5時過ぎから中野で、鈴木美紀子さんの歌集『風のアンダースタディ』を語る会のあとの懇親会に顔を出す。
『風のアンダースタディ』は大好きな歌集で、あちこちで宣伝しているにもかかわらず、鈴木さんとはずっと手紙とメールだけのやりとりだったのが、今夜、初めて実物に面会できて感動。とてもかわいらしい方で、歌集のすごみや切れ味が、嘘のようだった。えっ、この方が、あんな歌を!
なにしろ、

 

目薬がするりと眼(まなこ)を逸れてゆきわたくしだけがとり残されて10
きみはまたわたしの角を折り曲げるそこまで読んだ物語として17
花束は比喩の亡骸どのひとの窓辺にひんやり凭れるのだろう24
埋められぬ空欄みたいに白かった絆創膏を剥がした膝は50
「君にはちょっと難しかったかな?」先生は人差し指でわたしを消した52

 

とまあ、こんな歌を詠む人なのだ。

というわけで、今日は久しぶりにめでたいイベントが3つ。うちに帰って、日本酒をのんびり飲みながら、これから、仕事します。


2018年4月11日

2018年4月11日

1ヶ月のご無沙汰でした。
4月からサバティカルなので、朝1限の授業のために早起きするという苦行はなく、会議もないのですが、4月、5月、それを見込んで仕事を詰めこみすぎてしまったせいで、しんどいです。少し楽になると、なんでもできそうな気になってしまうのが昔からの習性で、なかなか治りません。


そういえば、このあいだここでお知らせした翻訳講座の応募の方に課題を出したのですが、その答案が返ってきて、ちょっと気になることがあったので書いておきます。
「そのアルマジロはあまりに年を取りすぎていて、穴をほることも、泳ぐこともできませんでした」
この手の訳文が多かったのです。いうまでもなく、too...toの構文で、意味はそれで通じるのですが、「年を取りすぎている」という表現が気になります。「仕事を詰めこみすぎてしまって、しんどい」というのは気になりません。なんででしょうね。
次の2文をくらべてみてください。
「きみは年を取り過ぎだ」
「きみは仕事を詰めこみすぎだ」

 

ところで、西村書店から『13歳からの絵本ガイド』が出ました。ポプラ社の『10代のためのブックガイド150!』と同様、監修はひこ・田中さんとぼくです。今回はとくに、ひこさんが頑張ってくれて、今回もとてもいい感じに仕上がっています。とくに、絵本特集なので、全ページカラーというのがうれしい。執筆陣も充実してます。
5月11日に出版記念イベントがあります。場所は神保町のブックハウス。まだ少し、席が残っているようなので、参加ご希望のかたは、どうぞ早めに。

http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/10956


2018年3月15日

2018年3月15日

王城夕紀の『マレ・サカチのたったひとつの贈物』が文庫になりました。帯が伊坂幸太郎、解説がぼくです。
最初の頃の作品からずっと追いかけてきた作家さんは、いままで、佐藤多佳子、三浦しをん、万城目学などがいますが、王城夕紀もまた注目の作家さんで、1作目の『天盆』も2作目の『青の数学』も、『YAブックガイド150!』の,鉢△望匆陲気譴討い泙后すべて文庫で読めるので、ぜひ!

それからもうひとつ、来月末から翻訳講座を開くことにしました。
いきなり、来月から? という声もきこえてきそうですが、じつはどうしようかずっと迷っていました。年も年だし、そろそろ落ち着いて、のんびり自分の仕事をやろうかなとも考えていたのです。しかし、もう1期くらい、本格的な翻訳講座を開いてもいいかなという元気が出てきました。春になって、温かくなってきたせいでしょう。
月2回、13時から17時までという本格的な翻訳講座はおそらくこれが最後だと思います。本気で翻訳家を目指す方がいらっしゃったら、ぜひトライしてみてください。


【概要】
4月25日(水)から12ヶ月。
月2回。水曜日の13時〜17時。
場所は都心の予定。
受講生は10人前後を考えています。やる気があって、時間があって、実力のある方を募集します。

【講座の内容】
月1回は4時間、翻訳の指導。
月1回は2時間、翻訳、あとの2時間はシノプシス作成の指導。
講座で取りあげるテキストは、一般書、ヤングアダルト小説、ノンフィクションなどを考えていますが、具体的なタイトルは未定です。
シノプシスで取りあげる作品については、エージェンシーと提携して、未訳のものを何冊か借りて、そのうちおもしろかった作品のシノプシスを提出してもらいます。
なので、1ヶ月に、6時間分の翻訳の予習と、原書数冊のうちから1冊を読み終えて、シノプシスを書いてもらうことになります。

【募集方法】
希望者は、(honyakukouza1804@gmail.com )に「受講希望」と書いてメールをください。希望者には3月20日(火)に講座の詳細、課題、その他を送ります。4月8日(日)までに返送してください。4月12日(木)に合格者に合格の通知と1回目の講座の課題を送ります。最初の講座は4月25日(水)13時からの予定です。


2018年3月7日

2018年3月7日
ブログの更新がない! とあちこちから責められている。
すいません。
じつは、3月2、3、4日、9、10、11日とゼミ合宿。
うちのゼミ合宿は毎年、6月、9月、3月に、いつも八王子セミナーハウス行う
ことになっている。なんでセミナーハウスかというと、2泊3日、ほとんど読ん
では合評、読んでは合評を繰り返してばかりなので、途中で遊ぶ暇がない。終
わってから、まわりを観光するにも、最終日は朝方まで飲んでるから、その気
力がない。なら、近場で安いところがいい、ということでここ数年ずっとセミ
ナーハウスでやっていたのだが、なんと今年度の3年生が、せめて1度くらいは
観光地でやりたいと言いだした。ぼくはどこでもいいので、人数が集まるなら
いいよといったところ、20名くらい希望者がいたので、伊豆にいくことになっ
た。
ただ、うちの合宿は卒ゼミ生や外部の人も自由参加なので、そういう人に週末
とはいえ、伊豆は無理かも、ということになり、八王子セミナーハウスでも行
うことにして参加者を募ったら、こちらも20名ほどいた(両方に参加する人も
いるのがすごい)。
普通は参加者30名前後なので、延べにすると今回は40名だから、多いといえあ
多いのだが、2日にわけるのでまあ、1回に読む作品の分量は軽くなるなと思っ
ていたら、なんと、2、3、4日の合宿で提出された作品の分量はここ数年でお
そらく一番多かった。二日目の飲み会も始まったのが夜の10時半。ぼくは結
局、その日、シャワーを浴びる暇もなかった。
参加者はほかの人の作品をざっと読んで感想をいえばいいけど、ぼくは赤を入
れながら読んでいくので、ちょっとつらい。ちなみに、今回、提出された作品
をプリントアウトしたら、両面印刷でA4のコピー用紙500枚くらいあった。
というわけで2月末から3月中旬までは合宿だけでかなり大変なのだが、なん
と、ちょうど日本翻訳大賞の選考期間と重なっていて、こちらはこちらで7冊
読まなくてはならない。内容的にかなりきつい作品から、1000ページを超える
超大作までいろいろ。
それと前後して、翻訳の仕事もあるし。ちょうどH・D・ソローの『ウォルデ
ン』の抜粋を訳しているところなんだけど、これがけっこう難しい。
というわけで、あたふたしてました。いや、してます。
さて、今回はちょっとお知らせが!

 

『今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150!2』
刊行記念イベント第二弾「金原瑞人さん×ひこ・田中さん
トーク&サイン会」が、丸善丸の内本店で開催されます!

■日時 3/23(金)19:00〜
■会場 丸善丸の内本店 3F児童書売場特設会場
■参加方法 丸善・丸の内本店3Fレジカウンターにて、
『今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150!』
『今すぐ読みたい! 10代のためのYAブックガイド150!2』
いずれかをご購入の方にイベント整理券を配布いたします。

出演は、本書監修の金原瑞人さん、ひこ・田中さんに加え、
大阪からMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店の森口泉さんを
お迎えします。
翻訳家、作家、書店員それぞれの立場から
YAに深くかかわるお三方のトークは必見です!
『YAブックガイド2』紹介本約150点を
一同にそろえたフェアも同時開催中です。

 


2018年2月12日

2018年2月12日
ここで何度か紹介した、マーサ・ナカムラの『狸の匣』、中原中也賞を受賞。
こないだの土曜日、大阪梅田のジュンク堂でのイベントの際、この朗報を知って、店員さんにきいてみたら、1冊ありますとのこと。「10冊くらい仕入れて。絶対に売れるから!」といっておいた。
Amazonの「売れ筋ランキング」の詩集ではベストセラー1位で、すでに在庫切れ。
興味のある方は、詩集や歌集や句集を置いてある書店に急ごう!
 


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