2017/8/16(水)

先日の熊本での講演にきてくださった方から、うれしいメールがきたので、ご報告です。

 

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  金原 瑞人 先生

 熊本で8月4日に行われた講演終了後、『バーティミアス』にサインをいただいた者です。改めて感謝の気持ちを伝えたいと思い、メールを送ります。
 まさか、自分が金原先生のお話をあんな間近で拝聴することができて、しかもサインまでいただけるなんて、信じられないようなしあわせでした。写真までご一緒していただき、ありがとうございました。

 『バーティミアス』は、今から10年以上前、中学生の時に友人に薦められた本です。その友人とは私が途中で引っ越したこともあり、メールや手紙でのやりとりをしていたのですが、二人とも『ハリー・ポッター』をはじめとしたファンタジーが大好きで、よく本の話をしていました。実は、友人から薦められる前に『バーティミアス』は本屋さんで手に取っていて、悩んだ結果、別の本を買っていたのです。友人の薦めを聞き、「あの赤い本も買うべきだったのか!」と買いに行きました。そして読み始めるとおもしろくて大好きな本になりました。私の通っていた中学校でも何人も読んでいたことを覚えています。
 『バーティミアス』はストーリーや妖霊を召喚して魔術を使うといった設定も面白いのですが、私は脚注を読むのが好きでした。脚注で自画自賛したりするバーティミアスも面白かったですし、こんな小説は初めてで新鮮でした。ナサニエルは生意気なところもあり、周りの魔術師の悪い影響を受けているなと感じるところもありましたが、ラストには号泣しました。私にとってはこれが読書で泣いた初めての体験です。

    物語が完結しても、友人とのメールやチャットのやりとりでは『バーティミアス』のことが話題に上がりました。そしていつしか私たちは『バーティミアス』の翻訳者さんのお名前をよく見かけるな、しかも読みやすくて面白い本ばかりだ、と気づきました。そのことに気づいてからは、金原先生が翻訳されている本を意識的に選ぶことが増えた気がします。私は『レイチェル』シリーズや『青空のむこう』などを読んでいました。
 そしてある時、金原先生と私たちの好きなライトノベルを書いている作家さんの共通点に気づき、「名前が一緒だよね」と何気なく調べてみました。私たちは『イリヤの空、UFOの夏』を読んでいたのです。そこで金原瑞人先生と秋山瑞人先生のつながりがわかり、二人で驚きました。好きな作品同士がそのような形でつながっていて嬉しかったです。

    そのような訳で、自分のヤングアダルト時代の読書体験を思い出すと、金原先生の恩恵を受けていたなあ、と感じています。先生が訳された本は、キャラクターが活き活きしていた印象を受けます。様々な素敵な本を送り出してくださった先生に会えたなんて本当に嬉しかったです。『バーティミアス』を教えてくれた友人にも、先日のことを報告し、久々に二人で盛り上がりました。先日の講座で仰っていた「ヤングアダルト時代の読書経験が、その後の読書経験につながっていく」というのは本当にその通りだと身をもって感じています。特に私は、海外のヤングアダルト文学に熱中していたので、大学でも欧米の文学を学んでいました。そしてヤングアダルト以外の海外文学にも面白いものがたくさんあると気づきました。それもこれも中学・高校の時に面白い作品に出逢ったおかげです。

 現在私は図書館で新刊の受け入れの担当をしているのですが、金原先生のお名前をお見かけすると条件反射的に「お!」と手に取り、「面白そう!」となります。今は『文学効能事典』を読みたいと思っているところです。これからも先生が携わる作品を楽しみにしています。
 改めまして、読書体験を含め、素敵な体験をありがとうございました。金原先生のサイン入り『バーティミアス』は宝物です!

 最後となりましたが、まだまだ暑い季節が続きますのでどうぞご自愛ください。

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児童書の翻訳をしていてい、本当によかったなと思うのは、こんな時。なによりのはげみになります。

 

 

次に、毎月恒例の寛也さんからのお知らせです。

 

 

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みなさま

不安定なお天気が続きますが、おかわりなくお過ごしでしょうか。
天候不順でぼけてしまったのか、7月の予定を送りそびれていました!
5月、6月は色々催しがあり、お客さまがたくさんで満員御礼も何度か。7月の紀尾井ホールの定例公演も盛況、その前の京都造形芸大の恒例のスクーリングも無事終わりほっとしました。
おかげさまで、最近の女義はちょっといい感じです。
お運びのみなさまに篤くお礼申し上げますと共に、これからもなにとぞ応援のほどよろしくお願いいたします。

 

◇今後の予定

 

・8月20日(日)13時 日本橋亭 【女流義太夫8月公演】http://tsuruzawakanya.com/schedule?month=8&year=2017#schedule823

 

・9月3日(日)13時半 栃木市文化会館 【日本の伝統芸能音楽を楽しむ】http://tsuruzawakanya.com/schedule?month=9&year=2017#schedule876

 

・9月26日(火)※ 完売・当日券なし 【玉川奈々福がたずねる「語り芸パースペクティブ」】

 

・9月28日(木)19時 平川克美店主【隣町珈琲】にてライブ ※詳細近日決定

 

◇チケットのご用命もこちらでおうけしております。

どうぞお誘いあわせてのご来場を、よろしくお願いいたします。

 

鶴澤寛也
http://tsuruzawakanya.com/
Facebook、Twitterも「鶴澤寛也」でやっております♪

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2017/8/6(日)

昨日、清澄白河で行われた、書と短歌のコラボレーション、おかげさまで満員御礼でした。また、瀬戸夏子さんと今子青佳さんの対談、とても刺激的でした。考えてみれば、書と詩歌ってとても親和性が高いような気がするにもかかわらず、現代の詩歌の人びとと、現代の書の人びとの交流がほとんどないというのも不思議です。こないだご紹介した、今月号の『文學界』の吉増剛造と石川九楊の対談を読んでもわかるように、おもしろいものが生まれそうな気がするのですが。


さて、8月3日、4日と福岡、熊本と、TRC主催の講演会、どちらも満員御礼でした。来てくださった方、ありがとうございます。
ところで、じつは8月19日、ふたたび九州は福津の市立図書館でぼくの講演があります。こちらはまだ余裕があるようなので、よかったらぜひ遊びにきてください。


3日、4日の講演のテーマはヤングアダルトと若者の誕生だったのですが、今回は「出会いはいつも本とともに」……となってますが、テーマは異文化の衝突です。というと妙に堅い話になりそうですが、それを、幕末、明治にかけての横書きの誕生と、ジョン万次郎と、アイルランドのジャガイモ飢饉と、翻訳をからめて話す……という趣向。どれも「出会い」の物語が背景にあります。去年、同じく九州の西南学院大学での講演とほぼ同じ内容です。
興味のあるかたはぜひおこしください。


2017/7/24(月)

まずは、ビッグイベントのご紹介から。

 

『読書で離婚を考えた。』(幻冬舎) 刊行記念
「読書で夫婦はわかりあえたか?」
円城塔×田辺青蛙トークイベント
2017年8月27日 (日)14時から青山ブックセンター本店。
 

絶対おもしろいと思う。ので、ぼくはいきます!


次はぼくの翻訳講座のご案内。いきなり来月20日(日)です。
絵本を2冊取りあげます。どちらか片方だけの参加もOKです。場所はおなじみの、朝日カルチャーセンター。
じつは、7月22日(土)の講座で使った本がちょっと難しすぎて、意味を取るだけで大変でした。その罪滅ぼしに、絵本を取りあげて、今度は少し日本語の表現の話ができればと思って、急遽、企画しました。
どうぞ、ふるってご参加ください。


2017/7/16(日)

ちょっと珍しい個展とイベントのご連絡です。
今子青佳さんが、瀬戸夏子さんの歌を書にして展示します。


8/3(木)〜8/7(月)「恋よりももっと次第に飢えていく」 今子青佳個展

 

そして8月5日(土)19時から、瀬戸夏子・今子青佳・金原瑞人の3人のトーク。

 

場所は清澄白河のGarage Lounge & Exhibit


じつは、瀬戸さんに会うのはこれが初めて。そして書の今子さんとも、それほど話したことはなく、いったい、どんなトークになるのか。今から緊張しています。


考えてみれば、詩歌と書は相性がいいはずなんだけど、いままであんまりこの手のコラボレーションがなかったような気がする。もしかしたら、これは画期的な催しなのでは……と思っていたら、なんと「文學界」の今月号の特集のひとつが


石川九楊vs吉増剛造 「書と言葉の深淵へ」

 

こちらもおもしろけど、ふたりとも四捨五入すると80歳。瀬戸さんと今子さんはおそらく30歳。エキサイティングなのは、絶対こっちだろうという気がする。

 

ちなみにこのトーク、飲み物1杯できけます。
予約は

imako.sho@gmail.com

まで。


2017/6/22(木)

訳した本が立て続けに出るので、ご報告です。

 

2017年6月30日『文学効能事典  あなたの悩みに効く小説』(フィルムアート社)421ページ(石田文子さんと共訳)
The Novel Cure: An A to Z of Literary Remedies by Ella Berthoud and Suzan Elderkin

 

2017年6月30日『ガラスの封筒と海と』(求龍堂)255ページ(西本かおるさんと共訳)
A Message to the Sea by Alex Shearer

 

2017年7月1日『英国諜報員アシェンデン』(新潮社)445ページ
Ashenden or the British Agent by W. Somerset Maugham

 

奥付のよるとまだ先なのですが、書店にはそろそろ並ぶと思います。


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