2016/9/3(土)

昨日、射撃部の合宿(長瀞、なんとうちから3時間半くらい)にいく途中で一気読みした、高原英理の『不機嫌な姫とブルックナー団』(講談社)、とてもお勧め!

ブルックナー好きにも、ブルックナー嫌いにも、ブルックナー知らない人にもお勧め。

卑屈で情けない天才作曲家と現代を見事につないでくれている。

 

毎月恒例の寛也さんからのお知らせ。

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みなさま

風に秋を感じる9月となりました。
いつもお世話になりありがとうございます。
8月20日定例公演は悪天候で心配しておりましたが、ありがたいことに満員御礼!舞台も客席も大変盛り上がりました。お足元悪い中お運びの皆様に心より感謝申しあげます。
私のおります東京は今回は幸いにも台風を免れましたが、各地のニュースを聞くにつけ一日も早く元の生活にお戻りになれるよう願ってやみません。

★9月の予定
・9月11日(日)【梅扇会】11時、15時半 国立大劇場
西川扇与一先生主催の舞踊会で、義太夫が「猩々」等四番出ます。浄瑠璃は竹本駒之助師匠(人間国宝)、綾之助師ほか、三味線は津賀寿さん、私、ほか皆で6名です。http://tsuruzawakanya.com/schedule#schedule754
・9月19日(月・祝)【奈佐原文楽座 in 小江戸とちぎ】13時半 栃木市栃木文化会館小ホール
恒例となりました栃木の奈佐原文楽出演。今年は「生写朝顔話」宿屋の段。浄瑠璃:竹本越孝、三味線:鶴澤寛也、琴:鶴澤弥々で伺います。
http://tsuruzawakanya.com/schedule#schedule756

★前売中
・10月9日(日) 【国立劇場開場50周年記念 邦楽鑑賞会】 13時 国立小劇場
「ひらかな盛衰記・神崎揚屋の段」 駒之助師匠、津賀寿さんの、ツレ弾きに出していただきます。他流さんもみな人間国宝ご出演の素晴らしい会です。今後このようなプログラムは二度と作れないだろうという程の50周年記念ならではのスペシャル版です。
http://bit.ly/2aCv6Jw
・10月25日(火) 【静月会 5】 19時 コレド室町3 橋楽亭
「妹背山婦女庭訓・杉酒屋の段」越孝・寛也。上方舞の山村若静紀さんの会。舞二番と義太夫演奏とトークがあります。
テーマが藤原淡海(求馬さん)なので義太夫は妹背山より。舞は珠取海女と鐘ヶ岬です。http://tsuruzawakanya.com/schedule?month=10&year=2016#schedule755

★お知らせ
なんと、国立能楽堂9月パンフレットの巻頭エッセイを書かせていただきました!
「お能、この素晴らしきもの」というタイトルで、中身は小学生の作文みたいで冷汗ではありますが、機会があればお読みいただければ幸いです。門外漢ながらお能愛をつらつら語っております。

このところ不安定な気候が続いており、体調を崩されるかたも多いようです。
どうぞみなさまくれぐれもご自愛下さいませ。

鶴澤寛也
http://tsuruzawakanya.com/

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2016/8/23(火)

今日は20時半から、映画『エル・クラン』のトークイベントで、秋葉原のアキバシアターへ。試写が終わったあと、町山広美さんとの対談。


『エル・クラン』というのは、アルゼンチンの映画で、9月17日から新宿シネマカリテほかで上映の予定。

 

軍事独裁政権(1976年-1982年)が崩壊したあとのアルゼンチンが舞台。前政権の上層部と通じて国家情報部や闇の極右組織とも関わってきた男が、家族ぐるみで、有力者や金持ちの親族を誘拐して、身代金を取り、人質は殺す、という犯行を重ねていく。
そんなストーリーなんだけど、これは実話。

このトークイベントが行われた今日、8月23日は、この一家が逮捕された日とのこと。

 

決して後味のいい映画じゃないし、かといって、社会の暗部をえぐった社会派の作品でもない。じゃあ、娯楽映画なのかといわれると、いやあ、娯楽じゃないでしょう、これはと答える以外ない。

ところが、アルゼンチンでは大ヒットで、ほかの国でも評判になっている(らしい)。

 

それで、おもしろいのかと問われれば、おもしろい。なにがおもしろいのかと問われれば、微妙なリアリティのなさと、異様なリアリティのせめぎ合うところ、とでも答えるかな。

とくに、親父役のギレルモ・フランセーヤの演技が素晴らしい。あの目が、本当に怖い。最初から怖い。
まあ、アルゼンチンならではの映画。ぜひ観にいってほしい。

 

それで、今回のイベントに際して、ちょっと準備しなくちゃと思い、手許の資料をあさっていたら、いくつかおもしろい発見があった。

 

●こないだ観た『人生スイッチ』もアルゼンチン映画で、これがまた、強烈なブラックユーモアをぶつけた作品。これも国内で大ヒットしたらしい。なんか、アルゼンチン、不思議なのだ。

 

●『人生スイッチ』の製作者は、ぼくの好きなペドロ・アルモドバル。そしてこの『エル・クラン』の製作者もアルモドバル。

 

●『エル・クラン』の不気味さ、どこかで観たよなと思って、昔のパンフを出してみているうちに気がついた。『アクト・オブ・キリング』だ。1960年代のインドネシアで行われた大虐殺の首謀者たち(現在は一種の英雄扱い)に、当時の様子を再現してもらうという、とてもショッキングな映画だった。そのパンフをめくっていたら、「ペドロ・アルモドバルが選ぶ年間ベスト12作品 第1位」とあった。

 

なんか、アルモドバル、すごい。

 

ぼくにとってのアルゼンチン映画は、なにより、『タンゴ ガルデルの亡命』だ。80年代かな、渋谷のパルコ3の上にあった映画館で観たような気がする。峻烈で、次の日、また観にいった。映画もよかったけど、音楽がよかった。その音楽を担当していたのが、アストール・ピアソラ。それからピアソラのファンになったものの、当時、ピアソラのCDは日本でせいぜい、2枚か3枚だった。レコード会社に電話して、ピアソラのアルバムはほかにないんですかときいたのをよく覚えている。すいません、それだけですと、いわれた。

 

その後、97年くらいにアメリカにいったとき、ピアソラのCDをしこたま買いこんできた。そのあと異様なブームになって、次々にアルバムが出た。おそらく、うちには、90枚くらいあると思う。

 

『ガルデルの亡命』はVHSで出て廃盤になったきりだったのが、数年前ようやくDVDになった。ついでに、ピアソラが音楽を担当している『Sur』も出た。もちろん、すぐに買ったのだが、もうひとつ『サンチャゴに雨が降る』がどうしても入手できなかった。ところが、今回のイベントの準備でいろいろ調べているうちに、なんと、DVDで出たことを知って、すぐに買った。これは、アルゼンチンの作曲家ピアソラの音楽を使っているけど、チリ映画。アジェンデ大統領を倒し、人民連合を転覆させようというクーデターがテーマになっている。


そうそう、そういえば、町山さんが紹介していたんだけど、9月から『チリの闘い』が公開される。まさに、この時代を撮ったドキュメントで、3部作。これは万難を排して、観にいかなくてはと思っている。お弁当を持って。


2016/8/18(木)

青山ブックセンターでの、『台湾 vs. 韓国 台湾・韓国の文学・映画を語り尽くす!』、いよいよ明後日(21日)です。
韓国映画・小説を斎藤真理子さんが、台湾映画・小説を天野健太郎さんが語ってくださいます。
絶対におもしろいはず。詳細はこちら
時間のある方は、ぜひご参加下さい。
というお知らせでした。

 

 

いま、ちょうど Watch out Flying Kids! というノンフィクションの仕上げと、『真景累ケ淵』の翻案に追われているなか、なんと、西原理恵子の『洗えば使える泥名言』(文藝春秋)という本につい手を出してしまい、1時間、読み耽ってしまった。
おもしろい!

 

「今は日本でも子供の貧困が問題になってますけど、一日も早く教育と医療は無償になってほしい。少子化とか虐待とか待機児童とか、もう子供に関しては絶望ワードばっかり。
 結局、ジジイが政治やってるから、女子供には冷たい。介護バスは走ってるのにスクールバスはゼロってところが多いでしょう。本当は政治家の半分は女性にすべきだと思うんですけどね。今のジジイたちが全員死ぬまでは難しいでしょうけれど。
 もし国会議員の半分が土井たか子だったら、日本の福祉と教育は素晴らしいことになってんじゃないかって思います。歌舞伎町のホストは強制兵役とか。
 近い将来、子供が熱出したら必ずお父さんが会社を休める世の中になってほしいです。」


というふうな、じつにまっとうな発言もあり、一方、西原節爆発の加虐的、被虐的暴言もあり。
この夏、一服の清涼剤。


2016/8/9(火)

夏休みとは名ばかりで、この時期、翻訳その他の仕事が集中していて四苦八苦してます……が、それはそれでまた楽しいものです。
ただ、この夏は真夏日が少なく、それが残念。
おいおい、もうちょっとしかりしてくれ! と夏に呼びかけているところです。
が、今日は36度くらいまで気温が上がりそうで、楽しみ。

 

 

そういえば、三味線の皮が破れました。ただ、裏のほうなので、そのまま使ってます。あんまり音は変わらない。なら、表だけでいいじゃんとか思ってます。

 

 

というわけで、鶴沢寛也さんからのお知らせを。

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みなさま
暦では立秋と申しておりますが、実にお暑うございます。
おかわりありませんか。
いつもお世話になりありがとうございます。
おかげさまで苦労した創作能も無事終わり、定例公演も大入り、おはこびありがとうございました。

★8月以降のご案内です
・8月20日(土)13時 【女流義太夫8月公演】お江戸日本橋亭
http://bit.ly/2aR09lM
「桂川連理柵・帯屋の段(奥)」久しぶりに綾之助師匠と古典の切場を弾かせて頂きます。少女とおじさまのイケナイ恋、お半長右衛門のお話。
・9月11日(日)第1部11時/第2部15時半 【第27回梅扇会】 国立大劇場
http://bit.ly/2b2e6Af
「蝶の道行」など4番、舞踊会の地方(じかた=踊りの伴奏)です。出演ー駒之助・綾之助・津賀寿・寛也他
・9月19日(月祝) 【奈佐原文楽】に参加 栃木県 ※詳細決まり次第お知らせいたします
「生写朝顔話・宿屋の段」越孝・寛也 琴弥々

★前売り間近★
・10月9日(日)13時 【国立劇場開場50周年記念 邦楽鑑賞会】 国立小劇場
http://bit.ly/2aCv6Jw
「ひらかな盛衰記・神崎揚屋の段」 駒之助師匠、津賀寿さんの、ツレ弾きに出していただきます。他流さんもみな人間国宝ご出演の素晴らしい会です。
・10月25日(火)19時 【静月会 5】 コレド室町3 橋楽亭 50名
「妹背山婦女庭訓・杉酒屋の段」越孝・寛也。上方舞の山村若静紀さんの会。舞と義太夫演奏とトーク。
テーマが藤原淡海なので義太夫は妹脊山。舞は珠取海女と鐘ヶ岬。3500(※まだリンクはありません。発売は8月中旬頃の予定だそうです)

★お知らせ
・「義太夫を聴こう」橋本治著、鶴澤寛也協力(河出書房新社)が2016年度SLBA選定図書(高校生部門)に選ばれました。SLBAとは→http://bit.ly/2aXnvHo
コンスタントに売れ続けてるようで嬉しいです。めざせ重版出来!
・「映画『宮城野』ディレクターズカット版」発売中。2008年の映画『宮城野』(監督:山崎達璽)に綾之助師匠と私が、カツラをかぶって江戸時代の女義太夫として出演しました。
今までのものは時間の都合で出番がなくなっていましたが、今回の完全版では蘇っています。お買い上げでもレンタルでも、ぜひ。http://bit.ly/2aDaT7w
・「かぐらむら87号(8・9月)」 義太夫ひと筋の道(3)。稽古場のある神楽坂のタウン誌でエッセイ連載中。神楽坂界隈のお店で無料配布。 http://bit.ly/2aCzgRu

いろいろありますので、どうぞお誘いあわせてのご来場、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

鶴澤寛也
http://tsuruzawakanya.com/

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2016/7/27(火)

とてもおもしろい企画が始まったので、まずは、そのお知らせを。
翻訳家たちが絶対に出したいと思っているのに、出版社がみつからない、けど、ぜひ出したい……そんな本を電子書籍で、という企画。
サウザンブックスのクラウドファンディングをぜひのぞいてみてほしい。


ここでぼくがあげているのは、まだ名前は伏せてあるけど、スーザン・プライスの三部作『ゴースト・ドラム』『ゴースト・ソング』『ゴースト・ダンス』。第一部は1987年のカーネギー賞受賞作。二部と三部が未訳のまま。ぜひ、最後まで訳して出版したいと20年以上願っていたのが、やっと実現しそう。作者の了解は取れているので、あとは細かい手続きが終わるのを待つのみ。

 

じつはこの企画、第一弾がすでに始まっている。

ファンタジー映画『アン・ハサウェイ 魔法の国のプリンセス』の原作

 

 

それからもうひとつは、代官山蔦谷のKIDS担当の方からのお知らせ。
8月7日(日曜日)イベントコーナーで、きじとら出版の小島明子さんと、フリー編集者の 『”ひとり出版社”という働きかた』の著者西山雅子さんとのトークショー
ちょっと今までにないトークになりそう。
ぜひ!


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